子犬用フードから成犬フードに切り替えるタイミングについて解説!
Share
子犬用フードから成犬用フードに切り替えるタイミングは、犬の成長段階と体の発達に基づいて行うことが重要です。タイミングを誤ると、栄養バランスが崩れて体重過多や栄養不足につながることがあります。
小さいころに与えていたフードによって、成犬期の体調や病気を軽減できるなど、影響が出てきますので是非慎重に選んであげることが重要です。
以下に、切り替える時期とその際の具体的なポイントを詳しく説明します。
1. 子犬用フードから成犬用フードへの切り替えタイミング
一般的には、子犬用フードから成犬用フードへの切り替え時期は、生後12ヶ月から18ヶ月が目安です。ただし、犬のサイズや犬種によって異なるため、犬種ごとの適切な時期を把握することが大切です。
サイズ別の目安
-
小型犬(体重10kg以下)
生後9〜12ヶ月で成長がほぼ完了するため、この時期に切り替えることが一般的です。
-
中型犬(体重10〜25kg)
生後12ヶ月〜14ヶ月で成犬用フードに移行します。
-
大型犬(体重25kg以上)
大型犬は成長が遅いため、18ヶ月まで子犬用フードを与え、その後成犬用フードに切り替えるのが推奨されます。
2. 子犬用フードと成犬用フードの違い
子犬用フードは、成長をサポートするために高エネルギーで高タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
一方で、成犬用フードは、体の維持に必要な栄養バランスが考慮され、カロリーは少し控えめに設計されています。
-
子犬用フード
- 高タンパク質(成長をサポート)
- 高カロリー(エネルギー源)
- カルシウム、リン、ビタミンDが多め(骨の発達を促進)
-
成犬用フード
- 適切なカロリー(体重管理)
- 体の維持に必要なタンパク質と脂肪
- 代謝や活動レベルに応じた栄養バランス
3. フード切り替えの手順
フードの切り替えは、徐々に行うことが大切です。急な切り替えは消化器系に負担をかけ、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。以下の手順に従って、約1〜2週間かけて徐々に新しいフードに移行しましょう。
1週間から2週間の移行スケジュール
- 1〜3日目: 子犬用フードの75%、成犬用フードの25%を混ぜる
- 4〜6日目: 子犬用フードの50%、成犬用フードの50%を混ぜる
- 7〜9日目: 子犬用フードの25%、成犬用フードの75%を混ぜる
- 10日目以降: 完全に成犬用フードに切り替える
4. 切り替え時の観察ポイント
フードの切り替え中や後に、以下の点に注意しながら犬の様子を観察しましょう。
-
便の状態
下痢や便秘、便が柔らかすぎる場合は、フードの切り替え速度が速い可能性があります。徐々に切り替えることで便の状態を安定させます。
-
体重の変動
子犬用フードから成犬用フードに切り替える際、成犬用フードはカロリーが控えめになるため、体重が急激に減らないよう注意が必要です。体重が減る場合は、フードの量を調整するか、再度獣医師に相談するのが良いでしょう。
-
エネルギーレベル
食欲があるか、元気に活動しているかを確認します。活動量が低下したり、元気がなくなったりする場合は、成犬用フードが合わない可能性があります。
5. 切り替え後の栄養管理
成犬用フードに切り替えた後は、犬の体重や活動量に応じた食事量を調整する必要があります。成犬は子犬に比べてカロリーの消費が少ないため、食事の量を適切に管理し、肥満を防ぐことが重要です。
-
体重の管理
成犬期は体重の増加に気を付ける時期です。適切な食事量と運動を維持することで、健康的な体重を保ちましょう。
-
定期的な健康チェック
定期的に獣医師によるチェックを受け、フードが犬に合っているか、栄養バランスが適切か確認することが重要です。
まとめ
子犬用フードから成犬用フードへの切り替えは、犬の成長に合わせて慎重に行う必要があります。徐々にフードを切り替え、犬の便や体重の状態を観察しながら、最適なタイミングで切り替えを進めましょう。