ペットフードに含まれる危険な原料について
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ペットフードに含まれるリスクのある原料は、犬に健康問題を引き起こす可能性があり、摂取し続けると取り返しのつかないことにも。
この記事では、ペットフードで避けるべきリスクのある原料と、それがなぜ問題であるか、どのような症状を引き起こす可能性があるかを解説致します。
動物副産物(Meat By-products)
NGな理由
「動物副産物」とは、肉以外の動物の部位(臓器、骨、くちばし、羽毛など)が含まれている可能性があります。これらの部位には栄養価が低いものや、消化が難しい部分が含まれていることがあります。また、品質が一貫していないことが多く、食材の供給源が不明な場合もあります。
リスクや症状
長期的に副産物を摂取することで、消化不良やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
特に、品質の低い副産物は栄養不足や内臓負担につながることがあります。
人工保存料(BHA, BHT, エトキシキン)
NGな理由
BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)やBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、エトキシキンは、ペットフードの保存期間を延ばすために使用される人工保存料です。これらの化学物質は、特定の量を超えると発がん性のリスクがあるとされています。
リスクや症状
長期間摂取することで、発がんリスクや肝臓への負担が増大する可能性があります。また、BHAやBHTが原因でアレルギーや皮膚の問題を引き起こすこともあります。
人工着色料(Red 40, Yellow 5, Blue 2など)
NGな理由
人工着色料は、犬の食欲をそそるために使用されることがありますが、犬には見た目の色彩はあまり重要ではなく、主に人間向けに色を付けているだけです。これらの化学合成着色料は、アレルギー反応や消化器系の問題を引き起こす可能性があります。
リスクや症状
症状: 皮膚のかゆみや発疹、消化不良、行動問題(過活動や不安)を引き起こす可能性があります。
特に、Red 40(赤色40号)は注意力欠如やアレルギーを引き起こすことが報告されています。
トウモロコシや小麦などの低品質の穀物
NGな理由
人間でも穀物や小麦などの摂取の見直しがされています。
トウモロコシや小麦などの穀物は、ペットフードのかさ増しに使われることがあります。
これらは犬にとって消化しにくい場合があり、アレルギーの原因となることもあります。特に、トウモロコシグルテンや小麦グルテンはタンパク質源として使われることがありますが、必須アミノ酸が不足しているため、犬の栄養バランスが損なわれる可能性があります。
リスクや症状
食物アレルギーや消化不良、下痢、体重増加、皮膚の炎症などの症状が現れることがあります。特に、トウモロコシや小麦に敏感な犬はアレルギー症状を示しやすいです。
高フルクトース・コーンシロップ
NGな理由
高フルクトース・コーンシロップは、砂糖の一種で、ペットフードの甘みを増すために使用されることがあります。しかし、犬にとって不要なカロリーを増やし、血糖値の急上昇を引き起こす可能性があります。また、糖分の多い食事は肥満や糖尿病の原因となることが知られています。
リスクや症状
肥満、糖尿病、歯の健康問題(虫歯や歯肉炎)を引き起こすリスクが増加します。血糖値の急激な変動は、行動の変化やエネルギーレベルの低下をもたらすこともあります。
プロピレングリコール
NGな理由
プロピレングリコールは、フードのしっとり感を保つために使われる物質ですが、一部の研究では、これが長期的に犬の赤血球に悪影響を及ぼし、健康問題を引き起こす可能性があるとされています。特に、キャットフードでは使用が禁止されていますが、ドッグフードにはまだ使用されることがあります。
リスクや症状
貧血や血液障害を引き起こす可能性があり、特に長期的な摂取は深刻な影響を与えることがあります。また、消化不良や嘔吐などの症状が現れることもあります。
セルロース(木材パルプ)
NGな理由
セルロースは、繊維を補うために使用されることがありますが、主に木材パルプから作られています。これは消化できない成分であり、犬の体にとってほとんど栄養価がありません。
リスクや症状
消化不良や便秘、栄養不足を引き起こす可能性があります。長期的にセルロースを含む食事を続けると、犬の体に十分な栄養が行き渡らず、健康問題が発生することがあります。
ナトリウム(塩)の過剰摂取
なぜダメなのか
ペットフードに塩分が過剰に含まれている場合、犬の健康に悪影響を及ぼします。特に、高塩分食は心臓や腎臓に負担をかけ、長期的な健康リスクとなります。
リスクや症状
過剰な塩分摂取は、高血圧、心疾患、腎臓の問題を引き起こす可能性があります。また、喉の渇きが増し、頻尿や脱水症状が現れることがあります。
これらの原料は、長期的に摂取すると犬の健康に悪影響を与える可能性があります。ペットフードを選ぶ際には、原材料リストをよく確認し、これらのリスクのある成分を避けるようにしましょう。また、犬に合った食事を選ぶために、信頼のおける獣医師さんや飼い主さん自身が勉強することをお勧めします。